Seasar Conference 2008 autumn

Seasar Conference 2008 autumn
に参加してきました。

自分が聞いてきたセッションは以下の通り。

  1. S2Chronousのご紹介とその使い方
  2. OpenSocialに見るGoogleのオープン戦略
  3. フレームワーク再考(ColdFusion-cfneoによるテストというお仕事の整理)
  4. Seasar.NETファミリーを使った開発
  5. Lightning Talk



S2Chronousのご紹介とその使い方
Javaベースのバッチプログラムなどのための
スケジューリングフレームワーク
ゲーム好きとしましては「クロノ」という言葉には大変弱いのです(^^;


以下のような特徴があるようです。
JavaベースなのでOSへの依存性が少ない
 (cronやWindowsのスケジューラを使うと設定がOS依存になる)
Seasarとスムーズに連携
 (既存のものはこれが難しいものが多い)
・シンプル
 タスク、トリガー、スケジューラの三種類のみのクラス構成で利用可能


OpenSocialに見るGoogleのオープン戦略
海外のSNSサービスにはユーザがアプリケーション(基本的にJavaScript)で
作ったアプリケーションを公開するサービスがあるそうで。


OpenSocialとはGoogleが提唱するSNSアプリケーションの共通基盤。
土台となる仕様、環境はGoogle内部で行い、
それ以降の仕様策定、開発、質問への回答などの活動は
オープンな議論ができるコミュニティ主体で行われているそうです。


SNSへのアプリケーション提供自体がまだ日本では馴染みがない
シロモノではありますが、これから面白くなってくるのかも?


フレームワーク再考(ColdFusion-cfneoによるテストというお仕事の整理)
Adobeが提供するタグを使った開発環境ColdFusionを
より使いやすくするフレームワークcfneoの紹介。


個人的にはcfneoそのものよりも
「仕様」「ドキュメント」「プログラム」の間を繋ぎ、
最終的な検証を行うのは結局人間、という開発における課題の言及と
Facade-Flow-Process、というビジネスロジック構成の話が
大変興味深かったです。


Facadeはトランザクション境界も兼ねたプレゼンテーション層への
ビジネスロジックの入り口、
Flowはある程度大まかな処理の流れ、分岐の定義、
Processは個々の細かい処理
(と自分は解釈しました)
画面動作などによくある「XXのときは○○、△△のときは□□」
というような仕様上の分岐を分離してxUnitで
テストできるようにしましょう、というもの。


確かにこのうまく分離できれば人間が直接画面をたたいて
行うかったるいテストの項目数を軽減できそうな気がします。


Seasar.NETファミリーを使った開発
.NET版seasarについての概要説明とJava版との違いや使い方など。


S2Container.NETQuillの用途の違いについての説明は
成程、と思わずうなずいてしまいました。
もし自分が両者の違いについて誰かに聞かれることがあったら、
パク参考にさせていただきたいと思います!


純粋な.NET版Seasarについてのセッションはこの一つのみ
だったのですが、やはり一つでは足りないように思えますね。
Seasar.NETにはS2WindowsやS2Formなど、
紹介されていない便利なプロダクトがいくつかあったりするので
そういったものを活用する超マイナーセッションとかが
あったら面白いかもしれません。


Lightning Talk
5分間という短い持ち時間でスピーカーが次々と交代しながら
話していく、というもの。
話す内容そのものもさることながら、
短い時間でいかに主張をまとめるか、という点についても
大変参考になります。


中でも「全ては定時退社のために」は
ついつい大笑いしてしまいました。
ノせ方が上手い!